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~深圳市にて~

~ 深圳市にて ~

 

 

最近ビジネスの視察で中国の深圳市を訪れた。

 

深圳市は関西空港から約4時間ほどで時差は日本より1時間遅い。

 

フライト時間はさほど長くは感じず1冊の本が半分位は読める。

 

 

着陸時間が近くなり、ふと機内の窓から下を見下ろした時

 

驚いたのは深圳の超高層ビルの数の多さだ。

 

数日の深圳滞在で数々の驚きに遭遇した。

 

 

超高層ビルの高さや棟数は東京より深圳の方が多いように感じる。

 

深圳空港を降りたら、気温は28度であったがそれほど暑くは感じない。

 

 

深圳市は米国のシリコンバレーと言われ中国全土から

 

世界からビジネスの集結の地となっている。

 

ベンチャー企業にとっては聖地であり日々イノベーションが生みだされている都市である。

 

 

世界最大ハイテク企業のドロンメーカー(DJI)や通信機器メーカー(ファーウェイ)



 

インターネット企業(テンセント)など本社機能が集結している。

 

中でもテンセントの成長は群を抜いていて昨年度の時価総額は5000億ドルを突破し、

トヨタ自動車の2倍以上になっている。

 

この巨大企業はいずれも新圳で誕生している。

 

百度(アリババ)の本社は新圳ではないがビルがずば抜けて大きすぎることに圧倒された。

 

 

海外からの莫大な投資も背景にあり製造業が発展してる都市である。

 

近年は情報通信産業やサービス業、ハイテクが急速に発展し

 

深圳市はテクノロジー経済となっている。

 

 

中国社会科学院財経戦略研究院などがまとめた統計データーの

 

「中国都市競争力報告2016」では香港、上海、広州、北京をおさえて

 

総合経済競争力で第1位となっている。

 

 

1978年に鄧小平の改革開放路線を宣言し宝安県を深圳市に昇格させ

 

輸出特区、経済特区にしたことが全ての始まりです。

 

当時の人口はたったの3万人で今やなんと1400万人を超えている。

 

とにかく深圳市は桁外れの規模で拡大している。

 

 

深圳市は香港が隣接していて面積は東京と同じ位で

 

全人口の8割から9割は深圳以外の所から集まっている。

 

 

深圳では深圳にきたその日から深圳人だという。

 

もともとの地元ではなく外からきた人で作られた故の

 

都市だからである。

 

 

街で見かける人々の年齢層はとにかく若く深圳市の平均年齢は32歳で65歳以上にいたっては2%しかいない。

 

世界を見渡してもこの若い都市は例を見ないだろう。

 

 

深圳は工業系の大学や専門学校が数多く優秀な IT人材 を多く輩出し

 

深圳発のAI や IoT の製品を次々と世に送り出している。

 

こうした経済特区は教育の 整備・拡充 により若い人材がこの深圳の地に集結しているのである。

 

 

日本の安室奈美恵が昨年、唯一中国の深圳市でコンサートをしたという。

 

深圳の年齢層の若さと経済の急速な発展がビジネスの場として

 

深圳を中国の唯一、屈指の場とさせたのだろう。

 

 

深圳市にきたら現金はとにかく不便であり

 

中国全土では電子決済が普通となっている。

 

 

滞在中にスマホのアプリのWeChat で 支払が出来る「非接触型」を体験する。

 

全て現金以外の電子での決済手段である。

 

 

日本ではキャッシュレス決済の普及が遅れている。

 

システムの安全性の問題と、日本人特有の現金の信用性が高く

 

セキュリティーにおいてまだ日本人は現金決済になりがちである。

 

 

しかし、同行した現地の日本人佐々木氏にこの現状を話したら

 

じゃなぜ、中国にくるの?

 

そぼくな質問が出ました。

 

確かにその通りです。

 

 

デジタル化、IT や AI など日本では取り入れないと企業が遅れをとるか

 

ビジネスで立ち行かないからと言うが

 

中国では、取り入れない企業は潰してしまえと言われている。

 

IT を取り入れる概念が全く違っている。

 

まさに急速に動かす競争原理と市場原理です。

 

 

深圳市の道路事情は

 

町中の歩道に監視カメラが設置されており、犯罪者を特定するのに時間がかからないという。

 

確かに至るところで監視カメラがありった。

 

私は正直監視されるのは苦手である。

 

 

赤いタクシーはガソリン車で青いタクシーは EV (電気)自動車である。

 

ことにバスにいたっては、全車両がEV(電気)自動車である。

 

 

昨年の9月に深圳市で、バスをEV(電気)にする方針を打ち出してから

 

たった数か月足らずでバスの全車両が EV (電気)自動車に変わっている。

 

トヨタ、日産、ホンダなどの日本車も一定の割合で走っている。

 

 

中国に抱いていたイメージでは、さぞかし空気は悪いのかと思いきや

 

深圳では空気の悪さは感じられない。

 

実際、大気汚染においては中国の他の都市に比べれば比較的いいほうだとの事である。

 

 

 

無人コンビニ、無人ジム、シェア自転車、シェアカー、ケンタッキー顔認証注文、電子決済、

 

IT 、 AI 、 IOT 、新圳市で毎年開催される世界最大手のハイテクによる展示場

「CITE2018」 の視察

 

全てのテクノロジーがここに集結しているのを目の当たりに体感した。

 

 

この深圳の経済が急速に変わるスピードには驚きである。

 

日本では、法律や規制が変化の障壁となる事が多い。

 

深圳は変化していくスピードが圧倒的に早く、すでに日本の比ではなくなっている。

 

 

日本では、いまだ一部の地域で、外から来た人をよそ者扱いすることがあると感じる。

 

 

この事は経済が発展しない原因の一つではないかと思う。

 

 

中国にいたっては昨日までのビジネスモデルが今日いきなり変わる事があり

 

ゴキブリ的精神が必要で、ダイバーシティ(多様化)が必要であると

 

深圳に在住している日本人ビジネスマンが言っていたことが印象的だった。

 

 

深圳から学んだ事はこの経済発展の事実そのものである。

 

5年前日本の書店で、中国が崩壊するといった類の本が多く出版されていたが

 

崩壊どころかまったくその逆であり、ますますスピードを持ち

 

進化しハイテク都市へと変貌を遂げる過程が現実にある。

 

それが、良いのか、悪いのかではなく事実がそうである。

 

 

深圳のいくつかの明暗から

 

中国人のマナーは全般的に日本人より良くはない。

 

道案内を聞いても、適当に答える中国人もいた。

 

中国ではメンツとプライドのために「分からない」と言いたくない為に

 

適当に答える事もあるそうだ。

 

 

実際に苦い体験をした

 

道案内をお願いしたら適当なタクシー乗り場を案内されて

 

余計にタクシー代がかかってしまった。

 

 

また街の裏通りではゴミが散乱していて、高級デパートを除けば

 

全てのトイレはかなり汚く衛生面での不安があった。

 

30年前に歌舞伎町の街路を通った時にゴミが散乱していた時の光景を思い出す。

 

また道路を平気で横断する歩行者が多いことも驚いたが、しかし中国では普通の事である。

 

 

世界の2大勢力米国と中国の中で

 

米国は中国からのサイバー攻撃や軍事防衛上の観点から

 

中国への危機感をますます増幅させている。

 

さらに昨今では米国と中国の貿易摩擦も激化している。

 

 

どちらが勝つか、負けるかは正直分からない。

 

しかし中国は巨大人口大国であり、ハイテク大国になろうとしている現状を

 

日本は無視は出来ないし、中国と関係を持たずにビジネスを進める事自体が

 

出来ない事だけははっきりしている。

 

 

日本は事実を日本人特有の精神論によって変化させる事がある。

 

経済は感情で動く生き物であると同時に事実を直視して論理的に

 

組立て前進させていくものです。

 

 

その ”事実” を受け止める事が日本は必要であると思う。

 

新圳の急速な経済発展と明暗を見て

 

今の日本の現状とこれからの日本がどうあるべきかを

 

考えるきっかけにはなる。

 

 

急速な経済発展の向こうにあるもははたして何か。

 

ハイテクの向こうに幸福を掴む事ができるのか。

 

考えさせられる深圳滞在であった。

 

 

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~ 後記 ~

 

滞在先のホテルで日本語が出来る女性のコンシェルジュに

 

タクシーの運転手に多くお金をとられた事を伝えたら

 

”中国人に代わって謝ります” ”申し訳ありません” という丁寧な言葉をもらった。

 

 

外人に対して もしかして日本人よりも日本的 ?

 

心和むほっとした瞬間だった。

 

 

日本では働き改革を法律で決めようとする。

 

個人の働きを国で決めるべきではないと考える。

 

企業そのもの、個人そのものが、権利を尊重し決めるものだと思う。

 

深圳で、なぜか日本の働き改革の事が頭に浮かんだのは私だけだろうか。